つくし
つくし
幼いころ、近所の空き地で、よく「つくし」を摘みました。
見た目がかわいいので、子どもに人気があるんです。でも、そんなかわいいつくし君を、ブチ、ブチって豪快に取っちゃうの。ちょっと、かわいそう?でも、つくしを取ろうとして、しゃがんだ子どものお尻が大きくって、片方の手にはしっかりとつくしを何本もにぎってて…。そんな夢中になってる後ろ姿がかわいいから、特別に許してあげよう。
当時、「つくしんぼ」って呼んでいたような気がします。地域のよって、いろんな呼び方があるのでしょうね。理科のお勉強的には、つくしは「スギナ」というシダ植物の一部分で、胞子茎と呼ばれています。上のふくらんでいる部分から胞子が出ます。それで仲間を殖やすんですねえ。
つくしの下の方は、土の中でずいぶん広い範囲に渡り、茎がつながっています。暖かい時期になれば、緑色の茎や葉が陸上に顔を出します。それがスギの青葉っぽく見えるので、スギナという名前が付いたのでしょう。たくさん生えていると雑草っぽいかも(実際、畑仕事をする人にとっては取り除きにくい、ちょっとお邪魔な草である)。
つくしを漢字変換してみると、「土筆」って出てきます。つくしの姿をよく表した表現です。ほんと、胞子を出すところ、筆の先みたいですもの。だれがそう思いついたのかは知りませんが、上手いです。「うまい」といえば、つくしは食べられます。佃煮にすると美味しいです。調理前の下ごしらえに手間がかかりますが、アクさえ取れば立派な春の食材です。
もちろん、つくしは春の季語。昔から多くの俳人に詠まれてきました。
ままごとの飯もおさいも土筆かな
(星野立子(高浜虚子の次女、昭和期の俳人))
そんなに摘んでどうするの…くらいの「つくし」、なんのために…、って思い出しましたよ、おままごとの食材(のつもり)に使ってたんだった。
(やすだ)
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