ウィンブルドン現象
ウィンブルドン現象
公平・公正なルールで、自由な競争を行うのがスポーツの世界の常識です。いわゆる「正々堂々」と戦うことで、そのスポーツが活性化するのです。
18世紀にヨーロッパの貴族の間で流行し、今も楽しまれているスポーツに「テニス」があります。その中でも有名な大会がウィンブルドン大会(正式には全英ローンテニス選手権大会といいます)です。テニスの四大大会のひとつに数えられ、伝統あるトーナメントです。しかし、男子では1936年以降、地元イギリスの選手の優勝がありません。
世界規模で市場経済が語られるようになった現代社会でも、スポーツの世界と同様に、自由競争を前提とすることが一般化してきました。グローバル化、市場開放の波です。外資系企業の進出によって、国内の企業が淘汰されてしまうことがあります。市場経済において「自由競争による淘汰」のことを「ウィンブルドン現象(効果)」と呼ぶのだそうです。
閉鎖的な空間において、これまで活動してきた人たちが、しゃくしゃくと生活していくのも悪くはないのでしょうが、それでは裾野が広がらず、新しい発想も生まれにくいのかもしれません。いっそのこと、その業界への参入の敷居を下げて、外からの”風”を吹き込ませることも必要ではないか、との考え方が、自由競争を肯定する意見の中にあるのでしょう。
プロ野球やサッカーのJリーグで、ついつい、ひいきのチームを応援してしまいますが、そのチームばかり勝ってしまうと、きっとファンは増えません。常に新しい勢力が登場してきて、はらはらどきどき、まさに手に汗にぎる熱戦を見てみたいと思うのが、観戦者として自然です。
日本の国技と呼ばれるスポーツは「相撲」ですが、日本人の横綱は、日本人の優勝は…。四年に一度のサッカー・ワールドカップ、日本は果たして勝ち進めるのだろうか…。そんなことをあまり気にしすぎないよう、スポーツそのものの醍醐味を感じたいと思います。
(やすだ)
| 固定リンク
「エッセイ・コラム」カテゴリの記事
- 思いだけあたたかい(2011.06.04)
- おおきなじしん(2011.04.02)
- 凍てる日(2011.02.26)
- デジタルな下じきができたなら(2011.02.05)
- もうラジカセとはいわない(2011.01.30)




