一本の糸でつなげてみたい
一本の糸でつなげてみたい
大事なお話は、直接会ってしなきゃね。手紙なんて、ねえ。でも、「どうしても」のときは、電話にしましょうか。
電話を英語でいうと、テレフォン(telephone)です。テレ、つまり「遠く離れた」人と会話ができるというような意味がもともとなのですが、日本語の「電話」は、電気のはたらきで話せる、という、しくみから作られた言葉なのではないかと想像します。
玄関口に鎮座していた黒電話がやがてリビングに入り、本体と受話器をつないでいたコードが無くなり、ファクシミリ機能までくっついてきました。顔は見えないけど、お話の相手とは一本の電線でつながっているんだ、という感覚は、電話のコードレス化によって、あまり考えることがなくなったのかもしれません。
一家に一台の電話から、一人一台の携帯電話へ。移動しながら、いつでもどこからでも電話がかけられるし、受けられる。電線がつながっていなくても、遠くの人とお話できるなんて、まるで魔法のよう。これはこれで、お話の相手が近くに感じられて、よいのかも。
糸電話は、普通は空気を伝わっている声の振動を、ピンと張った糸の振るわせることによって遠くに音声を伝えるしくみです。音声を電気信号に変えて伝えているのが電話。さらにその電気信号を一部分、コードがなくても伝わる電波にしちゃっているのがコードレス電話、もっとがんばったのが携帯電話です。
電線の存在を気にしなくてもよいようになったのに、携帯電話の使えない場所がルールで決まっている。マナーとしてだけでなく、電波、電磁波の影響が気になる、ということで。
線があったらわずらわしいから、無くしてみた。そうしたらすっきりして便利になった。なのに、無いことをどうも意識してしまう。ならばいっそのこと、糸電話に切り替えてみますか。そして、その糸の色をコーディネートしてみましょうか。
(やすだ)
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