豚まんと肉まん
豚まんと肉まん
北風が吹きすさむ中、帰宅。駅から自宅に向かっているとき、あまりにも寒くてくじけそうになります。そんなとき、途中にあるコンビニに入ってしまうことが、よくあります。そうです、しばし体を暖めるためです(店員さん、ごめんなさい)。
しかし、店内にただ入って、ぼーっとしているわけにもいきません。そこで、雑誌でも立ち読みしていようかなあと考えるのですが、手がかじかんでうまくページがめくれないことも。いかん、まずは、指先を暖めなければなければ。
気持ち的には、おでんコーナーの湯気に手をかざしたいくらいなのですが、まさかそんなことをするわけいにもいきません。その奥に目を移すと、そうだ、「豚まん」があるじゃないか。
両手で包み込むように持っているだけで、じわーっと熱気が手に伝わるぞぉ。さらに後でおいしく食べられる。そうそう、晩ごはん前で小腹も空いていたしね。まさに一石二鳥だわ。がぜん購入意欲がわき、「豚まん、一個ください」と思わず発注。しかし、店員さんは「はい、「肉まん」でよろしいですね」と。あれれ。
ぶ、豚まんがほしいのにぃ。肉まんじゃないよぅ。
ちょっとここで解説。関西では「肉(ニク)」とは、牛肉のことをさします。牛(ギュウ)と豚(ブタ)は明確に区別され、豚肉は「ブタ」と呼ぶのです。
なので、たとえば「焼き「肉」パーティーをしよう」と呼びかけておきながら、用意された食材中の、牛肉の比率が著しく低い場合は、ちょっとした詐欺になります。また、「肉じゃが」と呼びたいのであれば、豚肉を使ってはいけません。ちなみに鳥肉のことは、「トリ」もしくは「かしわ」といいます。
地域によって、言い方、ちがうんだなあ、と少し考えてしまいましたが、まあ、どっちでもいいや。指先が生きかえり、体もあったまって、小腹も満たされたし。こんな、ちょうどいい場所にコンビニがあるなんて、ほんとニクいなあ。
(やすだ)
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